宇宙を目指す競技会JSETEC競技と課題 そしてこれから

競技会中夜間も調整に取り組む

大学構内での走行試験

バルーンを掲揚し競技会準備を行う

競技結果から

2012年夏の宇宙エレベーター技術競技会 JSETEC2012では、「KSC-VII」は安定上昇ならず、昇降スピードを優先した「KSC-IV」は走行中にローラーのベルトが外れるというトラブルに見舞われ、思うような競技結果とはなりませんでした。

また、大会そのものも走路となるテザーを吊るバルーンのトラブルなどのため、事前に想定していた高度1200mを達成しませんでした。その結果、競技は最大高度700mでのトライアルが行われることとなりました。700mトライアルに「江上研D」チームとして参加した「KSC-V 改」は、防水性能を考慮して600m上昇を目指し、無事の昇降を達成。安定したゴール性能を見せています。

また、ロープ状テザーでのトライアルを目指した「KSC-rIII」は、リモコンを使った200mの昇降に挑戦し、安定した性能を見せています。自律昇降を目指して改良が続くでしょう。

有志のサークル「神奈川大学宇宙エレベータープロジェクトチーム」は、競技会でベルトテザーでのテスト走行を行いました。走行はトラブルによりうまくいきませんでしたが、直後から原因の追及と課題の克服に取り組んでいます。

終わらない挑戦

技術競技会はクライマー開発の”ゴール”ではありません。数日にわたる競技会の間中、夜間まで機体のテスト、ブラッシュアップが行われています。他の競技者とのコミュニケーションや、プレゼンテーションに対する鋭い指摘が得られることも。

ひとつの機体を制作して、それで終わりではないのです。不具合の所在を確かめ、改良していく取り組みはまだまだこれから。昨年からドイツ・ミュンヘンで始まった国際大会へも挑戦し、宇宙エレベーターのクライマーという未知の乗り物を作りだす挑戦が続いているのです。

宇宙エレベーター!
あなたも神奈川大学で挑戦者になりませんか?