2012年8月に開催された宇宙エレベーター技術競技会 JSETEC2012の出場クライマーをご紹介致します。
「KSC-VII」は、これまでのクライマーで研究されたテザーへのローラー押付力を自動調整する機構を備えた機体。天候などの影響で起こるテザー摩擦係数の変化、テザー形状にテーパー状が採用された場合、厚みが異なることが想定されるといった条件に対応できるようになっています。「てこの原理」を用いて小さい力で必要な押付力が出せるようになっています。
KSC-VII | |
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寸法 | 100×740×240 [mm] |
重量 | 6.91 [kg] |
駆動電圧 | 44.4 [V] (Lipo 6cells)×2 |
駆動モータ | 4.2 [kW] |
最高速度 | 約34.3 [m/s] |
「KSC-IV」は、高速走行を目指した機体。大容量バッテリーのパワーを活かして、時速100kmを目指しています。駆動輪と駆動輪の間(ホイールベース)を長くすることで、直進性を高めています。前後には樹脂製のテザーガイド。駆動用のバッテリーが切れてもブレーキが作動するようになっています。
KSC-IV | |
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寸法 | 900×190×160 [mm] |
重量 | 6.5 [kg] |
駆動電圧 | 25.9 [V] (Lipo 7cells)×2 |
駆動モータ | 1.1 [kW] |
理論上最高速度 | 約15 [m/s] |