宇宙を目指す競技会JSETECJSETEC2012 参加クライマー紹介(2)

直径11mmのロープ型テザーに対応した「KSC-rIII」は、複数のモーターを備えた多輪駆動型の機体。すべての車輪が同期して回転するようになっています。大きく機体を開いてテザーを挟み込むように取りつけることで、競技を素早く開始できるようになっています。

KSC-rIII
寸法 800×200×160 [mm]
重量 6.9 [kg]
駆動電圧 22.2 [V] (Lipo 6cells)×2
駆動モータ 4.2 [kW] ×2
最高速度 約6.9 [m/s]
積載可能重量 7.2 [kg]

昨年出場の「KSC-V改」も2012年のベルトテザーの仕様に改良されて再登場。2台を連結することができます。連結することで、ペイロード(貨物)の搭載量を増減させることが可能です。輸送機関としてのクライマーが貨物搭載量に応じて運用形態を変える、列車のような使い方の可能性を検証しています。

KSC-V改
寸法 620×200×170 [mm]
重量 8.0 [kg]×2
駆動電圧 22.2 [V] (Lipo 6cells)×2
駆動モータ 4.2 [kW]
理論上最高速度 約 30 [m/s]
積載可能重量 7.2 [kg]

JSETECには、神奈川大学と江上研究室が支援している有志5人のサークル「神奈川大学宇宙エレベータープロジェクトチーム」も参加しています。2012年には、ベルトテザー対応のクライマーで競技会に参加し、テスト走行を行いました。走行性能の課題克服に向けて、現在も取り組んでいます。