ほぼ実験機体が完成したので、車輪を手で回してスムーズに回転できることを確認します。前後輪が連動して負荷がほとんどなく回転すればOKです。もし軽くスムーズでなければ、ギアの取り付け位置やデフの破損などを確認して下さい。 次に、バッテリーを仮止めして、電気系に接続します。練習用のベルトテザー上で試運転してみます。ブレーキシステムはまだ未搭載です。 最初にベルトテザーを水平に張ります。(いきなり垂直は危険です。)そこに、実験機体をインストール(装着)して、無線操作により水平方向にスムーズな動きをするか確認します。この時、重たい方の面が自然に下になるので、強制的に裏返して両面が同じように動くことを確認します。
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この水平方向の確認で、モーターを搭載した面が上の時には走行しても、裏返して背面側にすると走らない場合は、タイヤのベルトテザーを締める圧が弱い状態です。この状態では垂直に昇らずタイヤが空転するだけです。このタイヤがテザーを締める圧力を変える方法は幾つかありますが、基本はスイングアームに付けているダンパーのバネの強さ調整です。下の写真ではダンパーの圧力の違いを計測するため、タイヤとデジタル吊り下げ重量計(980円)を紐で結び、アルミ板を下に押した時にタイヤが水平面から浮き上がる時点の強さを重さ(kg)として計測しています。(実験機体の重量は1.6kg)
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ダンパーのバネの強さを調整するには、ラジコンカーの説明書のNo.23「ダンパーの組み立て2」に記載されているスペンサーV4,V6,V7をバネの上端に差し込み強さを変えます。スペンサーを入れないと約0.7kgの強さですが、一番厚いV7を入れると約1.5kgになります。ただし、バネ自身の強さやダンパーを作成する時のピストンロッドの長さにより異なりますので注意してください。また、スペンサーは数枚入れて調節しても大丈夫ですが、限界もあります。また、バネを2個入れる方法や市販品のネジで強さを変える物もありますが、強過ぎるとモーターのトルクが負けて動かなくなります。
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スペンサーの種類 |
スペンサーをダンパーに入れない場合 |
スペンサーV7をダンパーに入れた場合 |
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しかし、スイングアームは両面にありますので、一方のダンパーが強く、他方が弱過ぎると意味がありません。両面のダンパーを調整する必要があります。また、ダンパーの取り付け位置によっても圧力が変わりますので、最終的には垂直にしたベルトテザーに機体を取り付けで確認します。ただし、あまりにもタイヤによる締め付け圧が強過ぎると、モーターのトルクが負けてしまい、回転ができない場合や回転しても大きな電流が必要となりバッテリーの消耗が激しくなります。
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また、この写真のようにダンパーの取り付け位置により締め圧は変化します。 |
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ダンパーをダブルにした場合 でも、強過ぎるかも? |
上の写真例では右側のダンパーが強過ぎ、タイヤの位置が悪くテザーがアルミフレームに当たり負荷となります。 下の写真はダンパーの強さを調整し適切なタイヤ位置にした例です。 |
この写真のように車輪にシャフトなどを差し込み回転できないようにして、垂直状態で落ちて来なければ締め付け圧は大丈夫です。(強すぎなければ!) |