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・その5(アルミ板への装着)

・その6(ダンパー調整)
・その7(車輪アーム固定の例)
・その8(その他、ギア調整など)
・その9(ブレーキシステム)
【備考】さらに高度な機体製作に関する参考サイトです。技術開発の歴史や理論などの解説もあります。
    (チーム奥澤による1200mまで昇降したSPECクラスの製作記録です)
SPIDER基本セット製作のヒント集(ブレーキシステム)

 ブレーキシステムは駆動系と同様に重要な要素です。上昇が速くても無線コントロールができなくなった場合やバッテリーが無くなった時に無制御状態で落下しては安全性が有るとは言えません。その為、通常はブレーキがONの状態を保ち、スタート時に操作してOFFにするネガティブブレーキを搭載する必要があります。以下に幾つかのブレークの見本を写真で紹介しますので、アイデアや身近な部品でユニークなブレーキを作成してください。なお、基本的にはステアリング用のサーボを利用してブレーキをON-OFFをします。

神奈川大学のチームが作成したゴムを貼ったアルミ板をサーボで押し付け、無線コントロールでサーボを動かして板を持ち上げブレーキ解除する方式です。 ブレーキの板を外した解除状態にして見易くした写真です。ブレーキの効果が平面で伝わるように加工しています。 神奈川大学チームのポジティブブレーキの例で、サーボでゴムを貼った板を押し付けてブレーキングします。この板をバネで押し付けた状態としてネガティブブレーキにすることが可能です。

県立小田原城北工業高校は後輪を駆動していないので、後輪をサーボに付けた板で止めてブレーキングしています。 県立小田原城北工業高校の別の例ですが、同様な後輪を止める方法です。OFFにする時は先と同様に無線機でサーボを動かしています。 ブレーキの部分を拡大した写真です。サーボに板を取り付けているところが良く解ります。

神奈川大学附属高校のブレーキシステムです。2枚のゴム付き板でテザーを挟んでいます。 板にバネを付けて通常は押し付けてネガティブブレーキしています。 昇降する時にサーボで板を引き上げる方式です。

これも神奈川大学附属のブレーキシステムです。バネ付き板でテザーを挟み、サーボで持ち上げ解除します。機体がコンパクトでダブルサスペンション、細長いAKバッテリーを使い、黒色塗装で意気込みが解ります。 東工大付属のブレーキシステムです。サーボに付いた腕の一方をバネの力で引いてネガティブブレーキを実現しています。サーボで解除して走行します。ギアも手作りで、フレームもオリジナルです。 県立小田原城北工業の後輪側のタイヤを直接サーボの力で止めるブレーキです。この機体は裏面にもモーターがあり、両面で駆動させ高速ハイパワーの方式です。フレームも軽量化を図るため穴空け加工をしています。

 以下は一番簡単なサーボのみによるブレーキです。市販のゴム足をホームセンターで購入しサーボに取り付けて、サーボの圧力だけで常時止めるネガティブ方式です。
サーボ自身の駆動力は2〜3kgありますので、機体の重量が2kg以下であれば止まりますが、加速度がついている場合はゴム足とテザーの接地面積が少ないので止まらないと思います。また、ゴム足の対面側にアルミ板などを付けないと充分な圧力が出ず、危険だと思います。テザーの張力が強ければ、ゴム足だけでも止まりましたが、練習用テザーでは停止できませんでした。やはり、対面側に板(ゴム付きが良い)などが必要な証拠です。

サーボにゴム足をつけて固定した状態です。

練習用のテザーで確認した状態です。対面側に板が無いので止まりません。

サーボの駆動力を計測してみました。

サーボを横から見た所です。深くゴム足が入らないとテザーに圧力が伝わりません。

市販のゴム足です。利用できそうな物なら何でも構いませんが、テザーを傷つけないようにしましょう。

 ブレーキシステムはアイデアにより多種多彩に考えられます。しかし、モーターの故障やギア破損、タイヤの欠落、バッテリーの落下による電源のロスとなどでも、安全に確実な停止が求められるので、サーボで直接押して止まる方式はお勧めできません。ブレーキイングしている状態をサーボが引いて解除する方が安全だと思います。皆さんのアイデアで素晴らしいブレーキを考案して下さい。
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