SPEC×ROC 2日目





SPEC×ROC 2日目

SPEC×ROCの二日目に入ると、前日の夜間昇降や設備の準備や徹夜で最終調整をしていた人は、かなり疲労も溜まっていたようでなかなか起きれない人も多かったです。ただこの日で最後なので悔いがないよう万全の状態で臨みました。

1日目に引き続きClimberは、仮想ペイロードを乗せ昇降を行っていました。KUSEP-510の方は、何事なく最終調整をしました。しかしKUSEP-5は昨日から挑戦していく中で、どうしても駆動部の部品に負荷がかかり壊れてしまいました。破損部分を様々な工夫をして、挑戦を続けました。

ロボットを搭載する図

それでは2日目が始まります。1日目との違いは、仮想ペイロードの代わりにロボット(NBH-1)を搭載し目標高度まで昇降すること、Climberはその場で10秒以上停止し、その後投下装置でロボットの投下をすることです。ロボットの降下方法は自由であり、ロボットは着地後ゴールを目指して動くという競技です。ロボットが一つ加わったぐらいなのでClimberの動きとしてはあまり変わりませんでした。

ロボットを搭載したClimberが昇降する図

今回は、kusep-510にロボット(NBH-1)を乗せて昇降をさせました。一回目の挑戦では100mまで昇り、停止しましたが、ロボットは降下してきませんでした。ロボットが投下できなかったのは、投下装置に異常があったからと考えられ、Climerとロボットには異常はありませんでした。すぐに投下装置を調整し再度挑戦しました。二回目の挑戦は、ロボットの投下装置は正常に機能しましたが、ロボットについている物をつかむためのパーツが、投下装置の一部に引っかかるという、想像していないことが起こりました。ですがこれで、降下はできることが分かったので、最終調整を行った後に3回目の挑戦を行いました。クライマーが100mまで昇り停止し、その後投下装置でロボットを投下させるはずでしたが、またもロボットはすぐには降りてきませんでした。また失敗かと、周りの人は思いましたが、みんなが諦めているときにロボットが日かかっていた部分が取れたようで、ロボットは投下されました。僕らのロボットは、パラシュートで降下を行いました。ロボットは、きれいに降下をしましたが、上空100mから降下させていることもあり着地時は地面に叩きつけるような衝撃がありました。ロボットは壊れませんでしたが、一歩も動かなくて時間が過ぎていくだけでした。その場でできる限りの調整を行いましたが、動きませんでした。結果としては、僕らのロボットが最初にロボットの降下を成功させましたが、地上でのミッションを完遂することはできませんでした。このように悔いが残る結果になってしまいましたが、来年のためのいい経験ができました。

ロボットがパラシュートで降下する図

最終的な結果としては、KUSEP-510では、スピード賞、ペイロード賞、安全輸送賞を受賞し、全ての賞を手に入れる快挙となりました。KUSEP-5は残念ながら機体の破損などもありいい結果を残せませんでしたが、KUSEP-5が本調子だったらスピード賞はこの機体のものだったかもしれません。そのため次の競技会では本調子を出せるように修復し、もう一度参加しよう思います。降下ロボットは努力賞を頂きました。賞を頂いたことはうれしいですが、投下後の地上競技では想像していた通りにロボットを動かせなかったので次に生かそうと思います。このような結果をもちまして今年のSPEC×ROCが終わりました。

2019年度 Climberとロボットの図


<前のページに戻る